更新日:2020年3月2日
(16) 外来化学療法を受けることになったら
化学療法を受けるとき、通院できる状態であれば、多くの場合「外来化学療法」となります。自宅で療養しながら安全に化学療法を行うためには、患者さんの自己管理や家族の協力が不可欠です。
外来化学療法を行うときの注意点
TS-1、ゼローダ、ロンサーフは飲み薬、その他は点滴薬です。
外来化学療法を安全に行うためには、患者さんが治療についてよく理解しておく必要があります。治療が始まる前に、もう一度次のことを確認しましょう。
- 治療のスケジュール(間隔、期間、治療を行うための条件など)
- 投与の方法(点滴、飲み薬)
- 点滴の場合は所要時間
- 予想される副作用
- 治療の場所(外来化学療法室など)
- 治療費の目安
心配なこと、気がかりなことがあるときは、主治医や看護師、外来化学療法室のスタッフ(医師、看護師、薬剤師など)に相談しましょう。
家族も治療を理解して協力を
化学療法を行う場合は、副作用を抑える薬を必要に応じて投与します(支持療法)。
また、抗がん剤治療中に飲んではいけない薬や、注意しなければならない症状などがあるなど、自己管理が重要です。
そこで、化学療法の説明は、家族など療養をサポートしてくれる人といっしょに聞きましょう。とくに高齢の患者さんの場合は、家族にも治療内容や副作用、注意事項について理解しておいてもらうと安心です。
知っておきたい抗がん剤の副作用とあらわれる時期
要点check化学療法中に、こんな症状があったらすぐに病院に連絡を!
- 38.0℃以上の高熱が出て、翌日も改善しないとき
- 激しい痛みがあるとき
- 下痢が10回以上続くとき
- 食事や飲水の量が極端に減ったとき
- 吐き気や嘔吐が半日以上続くとき