更新日:2019年9月6日
2.肝臓癌の診断
肝臓癌自体は自覚症状が無いことが多く、検診の原疾患のフォローアップ中の超音波検査やCT検査で発見されることがほとんどです。癌の進行度は、癌の大きささや個数、転移の有無や範囲で決まります。これらを見極める検査として、腹部超音波検査、CT検査、MRI検査、PET検査などが行われます。腫瘍マーカーは血液の検査で、体のどこに癌が潜んでいるかどうかの目安になります。肝細胞癌ではAFP、PIVKA-Ⅱ、AFP-L3分画が、肝内胆管癌ではCEA、CA19-9が、転移性肝癌では転移の元になった臓器の癌と同じ種類の腫瘍マーカーが、それぞれ上昇します。但し、癌ができていてもこれらのマーカーがいずれも陰性のことがありますし、癌以外の理由でも上昇することもあることから、肝臓癌の診断には画像診断も同時に行うことが一般的です。