日本臨床外科学会 令和5年度優秀論文賞 受賞コメント

1)原著

第84巻1号
「消化器癌周術期における深部静脈血栓症危険因子」

昭和伊南総合病院外科

北原 弘恵 先生他

 この度は優秀論文賞に選出頂き誠に有難うございます。査読・編集委員の先生方、ご指導いただいた先生方に心より御礼申し上げます。また査読の先生方には論文の方向性を丁寧にご指導いただき、ご厚意に感謝いたします。今回は周術期静脈血栓症の危険因子につき報告させていただきました。抗凝固療法の必要性を判断するための診療の一助になり、周術期静脈血栓症の発症を少しでも抑制できれば幸いです。地域医療を担う市中病院での臨床研究を評価していただき大変光栄に思います。今回の受賞を励みに、なお一層の努力を惜しまずに精進して参ります。

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2)臨床経験

第84巻4号
「閉鎖孔ヘルニア嵌頓の腸管虚血の予測因子」

川崎医科大学消化器外科学

峯田 修明他

 この度は栄えある令和5年度優秀論文賞にご選出頂きありがとうございます。予想外の光栄であり、驚きを禁じ得ない思いでございます。これもひとえに上野富雄教授、遠藤俊二准教授をはじめとする先生方のご指導の賜物でございます。この場にて心より感謝申し上げます。今後も貴学会の一員として、また一外科医として、臨床および研究に真摯に向き合い、患者様のお役に立てるように精進して参りたいと存じます。今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

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3)症例報告 ①乳腺・内分泌領域

第84巻10号
「生体腎移植後に一次再建を行った乳癌の2例」

東京女子医科大学医学部外科学講座乳腺外科学分野

清水 由実他

 令和5年度優秀論文賞に選出頂き誠にありがとうございます。思わぬ朗報に驚きましたが、とても嬉しく思います。様々な合併症や背景を持った乳癌患者の治療に携わる中で癌治療はもちろんのこと、患者の希望に寄り添える医療が必要だと日々感じます。そのためには他科・他職種の協力が必要不可欠であり今後も協力し、より良い医療を届けたいと思います。最後になりますが、ご指導頂きました明石定子先生、日々共に診療にあたっている共著者の先生方、形成外科の先生方、論文査読・編集頂きました委員会の方々に感謝を申し上げます。

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3)症例報告 ②上部消化管領域

第84巻6号
「Nivolumab併用化学療法により膵頭十二指腸切除を回避できた進行胃癌の1例」

済生会広島病院外科

迫川 賢士他

 この度は優秀論文賞に選出して頂き、誠にありがとうございます。査読者の先生方、ほか編集に携わって頂いたすべての先生方に心より御礼申し上げます。早期胃癌が内視鏡的切除で根治を目指せる一方で、進行胃癌はまだまだ予後改善に余地がある疾患です。一次治療からNivolumabが使えるようになったことで、一人でも多くの胃癌患者さんが拡大手術を回避して定型手術で根治を目指せれば、という思いでご報告させて頂きました。この論文が今後の皆様方の診療の一助になれば幸いでございます。この度は本当にありがとうございました。

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3)症例報告 ③下部消化管領域 ⅰ)

第84巻5号
「直腸間膜出血・直腸穿孔をきたした腸管アミロイドーシスの1例」

長崎みなとメディカルセンター外科

川口 雄太他

 この度は優秀論文賞にご選出頂き誠にありがとうございます。ご指導頂いた永川寛徳先生と谷口堅先生をはじめ、共著者の病理診断科、血液内科の先生方や査読者の皆様に心より御礼申し上げます。長崎みなとメディカルセンターでは日頃から他科同士が垣根を越えてコンサルトしやすく、恵まれた環境のある病院です。そのため、腸管アミロイドーシスのような稀な疾患でも、他科との連携により適切な治療を提供することが出来ました。この症例報告が診療の一助になる事を願います。今回の賞を励みに今後もより一層精進致します。

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3)症例報告 ③下部消化管領域 ⅱ)

第84巻6号
「腸重積をきたした17歳男性の腸管嚢腫様気腫症の1例」

一宮市立市民病院外科

二村 徳人他

 この度は優秀論文賞を頂き心より感謝申し上げます。ご指導頂いた鈴木 雄之典先生をはじめ、共著者の方々や査読者の皆様に心より御礼申し上げます。今回、腸重積をきたした腸管嚢腫様気腫症という初めての病態を経験させて頂き、非常に勉強になりました。未だ国内での報告数も僅かであるこの稀な病態に対して、今後の皆様の診断・診療の一助になればと思い投稿させて頂きました。今回の受賞を励みに、今後も精進して参りたいと考えております。この度は誠にありがとうございました。

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3)症例報告 ④後腹膜・腹壁領域

第83巻12号
「腹腔鏡下に診断し治療したsacless sliding fatty inguinal herniaの1例」

水戸済生会総合病院外科

金子 宜樹他

 精索脂肪腫(cord lipoma)は鼠径ヘルニア手術において日常的に遭遇する所見である一方、前方アプローチの手術では問題になることが少ない影響か、腹腔鏡手術が普及している現在でもあまり注目されることがありません。そこを今回新たな視点で考察することができ、自分自身としても手応えを感じておりましたので、この度優秀賞という形で高くご評価いただけたことは大変嬉しく、光栄に思います。これからも日々の臨床の中でのふとした気付きや疑問を積極的に発表・論文化していきたいと思います。

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3)症例報告 ⑤肝・胆・膵・脾領域

第83巻11号
「高度栄養障害と血液凝固異常をきたした肝血管腫(長径23cm)の1例」

岐阜大学外科学講座消化器外科・小児外科学分野

藤林 勢世他

 この度は大変名誉ある優秀論文賞に選出していただき誠にありがとうございます。ご指導いただいた深田真宏先生をはじめ共著の先生方や査読の先生方、編集委員の皆様に心より感謝申し上げます。肝血管腫は日常診療ではよく遭遇するものの手術を要した経験は本症例が初めてでした。巨大肝血管腫に対する手術の難しさだけでなく、周術期の経過においても非常に勉強になった貴重な臨床経験となりました。今回の受賞を励みに、今後も精進して参りたいと思います。この度は誠にありがとうございました。

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3)症例報告 ⑥心血管・呼吸器・小児・救急・その他領域

第84巻6号
「炭酸カルシウム結石と石灰乳胆汁を合併した6歳女児胆嚢炎の1例」

県立広島病院小児外科

平原  慧他

 この度は令和5年度日本臨床外科優秀論文に選出していただき、誠にありがとうございます。貴重なご意見をいただきました査読の先生方、編集員の皆様、そして日頃よりご指導いただいております大津一弘先生には大変感謝申し上げます。稀な症例であるだけでなく、小児特有の治療介入の難しさなどについて勉強させていただきました。今回の症例報告が、経験の共有となり診療の一助となることがあれば光栄です。受賞を励みに、今後もより一層精進して参りたいと存じます。この度は誠にありがとうございました。

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