会長挨拶

万代 恭嗣万代 恭嗣

(ばんだい やすつぐ)

学会会長

年頭にあたって

 新しい年を迎え年始のご挨拶を申し上げます.

 会員の皆様におかれましては,まずは健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます. とはいえ,令和2年は,コロナに明けそしてコロナに暮れた1年でした. 皆様も新型コロナウイルス感染症に対して,公的あるいは私的な立場で,種々の対応と活動をしつつ,事に当たられたことでしょう. そして,第3波に突入しての医療現場では獅子奮迅の活躍をしておられること,心より敬意を表します.

 さて,学会長就任にあたっての挨拶で述べましたように,まず昨年は外科医減少問題から取りかかるべく,支部委員会とも協働して若手外科医の意識調査を開始し,一定の成果を得ました. しかし,令和2年1月15日に確定診断された国内第1例目を皮切りに,わが国も新型コロナウイルス感染症への対応に追われることとなりました. 学会本部でも,第一に判断すべきは学術総会の開催の可否や開催するとしたときの開催方式の検討であり,これに加えて,役員会,委員会の開催方法,さらには事務局体制など,大小様々な問題の解決を迫られました. 幸い,第82回総会については,プログラムの縮小は余儀なくされたものの,総会会長の内山和久大阪医科大学外科教授ならびに準備委員長の安藤嗣彦理事長の見事な采配により,多彩で聴き応えのある内容をもって成功裡に終了し,本会会長としても安堵したところでした. そして,嚆矢として今後の学術集会のあり方を示した開催内容であったと評価し,感謝しております. また,学会をそれぞれで工夫を盛り込みつつ,参加者として支えていただいた会員の皆様にも厚く御礼申し上げます.

 本年の学会本部としての運営については,コロナ禍への対応が最優先ではあるものの,これまで歴代会長が敷かれた路線を踏襲するとともに,本学会の近未来の姿について役員,会員の皆様とともに検討してゆくこととし,その機会を新型コロナウイルス感染症が与えてくれたものと解釈しております. ひとつは,緩やかではありますが会員数の減少傾向が今後も続くと想定され,限りある会費収入で,いかに有効かつ適確な予算編成とするかは,本会の基幹をなす最重要課題と考えます. さらに若手外科医への支援策である,国内留学制度は昨年は12名の応募がありました. 今年度につきましても奮っての応募を期待しております. 本年2月に予定されていた次世代臨床外科医のための特別セミナーは,3密の回避を最優先とし,大変残念ながら中止とせざるを得ませんでした. 今後は開催時期も含めて若手外科医を盛立てる企画を案出してゆく所存です. この他にも,支部との協力関係強化,委員会審議方法など,多くの問題が引続き控えています.

 まだまだ収束の兆しはみえませんが,1日でも早い新型コロナウイルス感染症の終息を願いつつ,日本臨床外科学会としての特徴を持った発信をして行きたいと考えておりますので,本年もよろしくお願い申し上げます.

(2021年1月)

ページトップ