日本臨床外科学会雑誌既掲載論文の外国雑誌への投稿許容条件について

2013.02.22

会員各位

 

日本臨床外科学会雑誌既掲載論文の
外国雑誌への投稿許容条件について

 

平成25年2月
日本臨床外科学会編集委員会
委員長 望月 英隆

 

 学術論文の二重投稿は申すまでもなく厳に慎まなければならない.二重投稿を排除する観点からは,言語の違いに関係なく,同じ内容の論文を複数個所に投稿することは容認されないというのが一般の理解である.
 一方,和文で掲載された論文内容が極めて価値の大きい場合,広く海外の多くの外科医に読んでもらいたいと思う気持ちも理解できるところである.実は,和文で既に掲載された論文を英文に書き換えて外国雑誌に改めて投稿しても許容される道が,既に2001年から一定条件下に開かれている.
 2001年に日本臨床外科学会雑誌(本誌)の当時の編集委員長であった故出月康夫名誉会長が欧米の外科系主要学術20誌の編集委員長とともに出席した米国シカゴでのSurgical Journal Editors Meetingにおいて,"CONSENSUS STATEMENT ON SUBMISSION AND PUBLICATION OF MANUSCRIPTS 2001"が採択された.この中で,和文で本誌に掲載された論文を英文に書き換えてそれら20の雑誌に投稿することが許容されるための条件が明記されたのである.
 最近,このような条件を満たしていない外国雑誌等への二重投稿事案が少なからず発生していることから,本年1月から本誌の投稿規定を改定し,その中に二重投稿とみなされないための上記条件を明記した.本学会のホームページにもアップしてるので,会員諸氏には十分に留意いただきたい.
 なお,既に英文で掲載された論文と酷似した内容のものを和文に書き換えて本誌に投稿した際には,二重投稿とみなされることにも併せて留意願いたい.和文論文の内容が先行英文論文と異なった内容であるか酷似した内容であるかについての本誌編集委員会の判定基準は,上記"CONSENSUS STATEMENT ON SUBMISSION AND PUBLICATION OF MANUSCRIPTS 2001"に準拠していることを付記する.

 

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