トップ > 一般のみなさま

一般のみなさま

投稿写真

比企 直樹会員
(がん研有明病院 消化器外科)撮影
2015年5月  都会に咲く花
更新日:2015年6月18日

(16) 外来化学療法を受けることになったら

化学療法を受けるとき、通院できる状態であれば、多くの場合「外来化学療法」となります。自宅で療養しながら安全に化学療法を行うためには、患者さんの自己管理や家族の協力が不可欠です。

外来化学療法を行うときの注意点

胃がんの化学療法は、現在、TS‐1、シスプラチン、パクリタキセル、イリノテカンという4種類の抗がん剤が主体となっています。TS‐1は飲み薬、そのほかは点滴薬です。

術後補助化学療法の場合はTS‐1のみ(単独療法)ですが、すでに遠くのリンパ節や臓器に転移がある場合や、再発したがんに対しては、TS‐1とシスプラチンの併用療法などが行われます。

外来化学療法を安全に行うためには、患者さんが治療についてよく理解しておく必要があります。治療が始まる前に、もう一度次のことを確認しましょう。

  • 治療のスケジュール(間隔、期間、治療を行うための条件など)
  • 投与の方法(点滴、飲み薬)
  • 点滴の場合は所要時間
  • 予想される副作用
  • 治療の場所(外来化学療法室など)
  • 治療費の目安

心配なこと、気がかりなことがあるときは、主治医や看護師、外来化学療法室のスタッフ(医師、看護師、薬剤師など)に相談しましょう。

家族も治療を理解して協力を

化学療法を行う場合は、副作用を抑える薬を必要に応じて投与します(支持療法)。

また、抗がん剤治療中に飲んではいけない薬や、注意しなければならない症状などがあるなど、自己管理が重要です。

そこで、化学療法の説明は、家族など療養をサポートしてくれる人といっしょに聞きましょう。とくに高齢の患者さんの場合は、家族にも治療内容や副作用、注意事項について理解しておいてもらうと安心です。

要点check

次のようなときは、必ず医師、看護師、薬剤師に伝えておきましょう

  • アレルギーがある
  • いま使っている薬(ほかの病院や薬局で買った薬など)がある
  • 健康食品、サプリメントなどの、補完代替療法を試している
  • 虫歯や歯槽膿漏がある、入れ歯が合わない、歯の治療をしている、歯の治療をする予定がある
  • 妊娠している、妊娠の可能性がある、授乳している
  • 将来、妊娠を希望している

知っておきたい抗がん剤の副作用とあらわれる時期

出展:国立がん研究センターがん対策情報センター がん情報サービス

要点check化学療法中に、こんな症状があったらすぐに病院に連絡を!

  • 38.0℃以上の高熱が出て、翌日も改善しないとき
  • 激しい痛みがあるとき
  • 下痢が10回以上続くとき
  • 食事や飲水の量が極端に減ったとき
  • 吐き気や嘔吐が半日以上続くとき