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一般のみなさま
投稿写真

山本 伸 会員(東京女子医科大学病院 消化器病センター)撮影
2016年4月 江戸 大櫻

更新日:2019年7月31日

5.大腸癌の診断

大腸癌には進行度(ステージ)が定められており、深達度と転移の状態により分類されます。

1)深達度

大腸癌が大腸の壁のどこまで入り込んでいるかを言います。大腸癌は大腸の壁の一番内側にある粘膜から発生し、進行にともなって深く浸潤してゆきます。粘膜下層までにとどまれば早期癌ですが、筋層まで浸潤すると進行癌となります。さらに進行すると壁を突き破り周囲の臓器に浸潤することがあります。
深達度

2)転移

癌がもともと生じた大腸から他の場所へ広がることを転移と呼びます。リンパや血流を介して広がったり、腹膜に飛び散ることがあります(播種)。リンパに広がるとリンパ節転移を来たします。血流に沿って広がると肝臓や肺に転移し、腹膜に広がると播種や腹水を認めます。
転移
▶領域リンパ節転移
癌がリンパ管に入り込み、リンパの流れに乗ってリンパ節に転移することがあります。
転移の個数や広がりにより、N0からN3までに分類されます。
N0:なし
N1:転移3個以下
 N1a 1個
 N1b 2‐3個
N2:転移4個以上
 N2a 4個から6個
 N2b 7個以上
N3:主リンパ節への転移
リンパ節転移

3)進行度(ステージ)

進達度と転移の度合いから、0からIVまで大きく5段階に分かれます。
ステージ0:粘膜に限局する
ステージI :浸潤が粘膜下層から筋層までに限局する
ステージII:浸潤が漿膜下層より深くなる
       漿膜下層まで IIa
       漿膜に露出   IIb
       他臓器に浸潤  IIc
ステージIII:リンパ節転移がある(個数によりaからcに分類)
ステージIV:内臓に転移がある
       転移が1か所   IVa
       転移が複数    IVb
       腹膜に転移がある IVc
ステージ