更新日:2020年7月13日

8.治療

外科治療

図8.1乳房温存術後 図8.2乳房切除術後

腋窩郭清術とセンチネルリンパ節生検

腋窩郭清術
  • 20年近く前には術前に腋窩リンパ節転移の有無を調べる方法がなかったため、一律に腋窩郭清術を行ってきました。
  • 腋窩郭清術とはリンパ節を含む腋窩脂肪組織を一塊として切除することです。これを行うと、上肢の違和感、リンパ浮腫、肩関節の拘縮などの合併症を起こす場合がありました。
センチネルリンパ節生検
  • 近年では術前検査で腋窩リンパ節転移がないと予想される場合には、センチネルリンパ節生検(図8.3)をまず行うようになりました。
  • センチネルリンパ節とは、リンパ管に入った癌細胞が最初に流れ着くリンパ節のことです。乳房のリンパの流れは、腋窩にある1-2個のリンパ節に流れ着きます。
図8.3センチネルリンパ節生検のための術前RIシンチグラフィ

薬物治療

サブタイプ分類

図8.4 サブタイプ分類
  ホルモン受容体 HER2 Ki67 治療方法
ルミナールA 低値 内分泌療法
ルミナールB 高値 内分泌+抗がん剤
  内分泌+(抗がん剤+分子標的治療薬)
トリプルネガティブ   抗がん剤
HER2   抗がん剤+分子標的治療薬

新たな薬剤

がん遺伝子パネル検査

放射線治療

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